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執筆者の写真宇佐見 義尚

東京新聞に掲載されました📰


 孤立する子どもたちや子育てに悩む母親らを支援しようと、食事を提供している「子どもワクワク食堂」(安中市松井田町)の今村井子(せいこ)さんら食堂の実行委員四人が安中市役所を訪れ、茂木英子市長に「子育てを地域みんなで応援するために」と題した要望書を手渡し、子育て中の母親から寄せられた窮状を訴える声を伝えた。

 

 要望書は「母親ら子育て世代の声や悩みの受け皿となる場所づくり」「現代の子育ての現状や困難さを市民が学ぶ機会・環境整備」など四項目。

 

 町内では昨年十一月、育児中の三十代母親が男児と女児を殺害した容疑で逮捕されるという痛ましい事件が発生し、地域社会に衝撃を与えた。

 

 こうした事態を受け、委員たちによるミーティングや食堂を利用する母親らと「子育てを応援するために子ども食堂でできることは何か」をテーマに意見交換した。

母親らの「子育て世代の声や話を聞き、受け止めてほしい」との意見を踏まえ「身近に日常の悩みや不安を受け止める場所やつながりが必要」という結論に至ったという。

 

 要望を受け、茂木市長は「地域の力を集めて、より良い安中市にしていきたい」などと応じた。食堂は近く開設五周年を迎え、子どもの居場所づくりにも取り組む方針。 

(樋口聡)


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